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急変から4日目~ICU 1 ④~

急変から4日目~ICU 1 ④~

1月29日(水)


3日連続男性看護師さん担当。

今まで看護師をしていて、患者さんが女性であった場合に

「女性の看護師でお願いします」と言われている場面を目にすることもあった。身体に触れることや、見られることを考慮すると、その意見は理解できる。なので、男性看護師より女性看護師の方ができる事はたくさんある。と感じることもあった。

しかし、パパの体格は男性だから。と、いうより、パンパンに太っている特大なので、何をするにも大変であった。

そんな迷惑な体格のうえ、身体中に機械がついている状態で、ケアをしてもらうことに申し訳ない気持ちがあった。

その気持ちと同じくらい不安もあった。片足一本にしても、かなり重い!体位変換で少し身体の向きを変えるだけでも「大丈夫かな…」と思っていた。でも、担当が男性看護師さんの時は、それだけで不安が軽減していた。

その男性看護師さんは、パパより身長も高くて笑顔が優しい人であった。その人の雰囲気や言葉から、私達への気遣いやパパに対してのケアの向き合い方が伝わってきた。

搬送時に付き添ってきてくれた前病院のY看護師さんや、ここのICUのYA看護師さん。この2人の男性看護師さんのおかげで、私は今までの男性看護師への印象が変わった。


今日は眉毛剃りをした。眉毛剃りも髭剃りの時、自分で行っていた。

パパは、自分の眉毛の形が嫌いで「何でこんな形なんやろ!?」と、ブツブツ言いながらやっていた。

私は「DNAやない?しょうがないわい!(笑)」と、言って笑っていたことを思い出す。

そして、泣く…


右手点滴漏れで抜針し、CVC(中心静脈カテーテル)からに変更。 手浴、洗髪してくれていた。


転院した翌日から、14:00~19:00までの面会時間中、私と長女は14:00前からスタンバイして、14:00ぴったりにICUのインターホンを押す。

そして許可が出たら15分の面会をして退室。控え室で1時間待つ。1時間待ったら、またインターホンを押す。許可を待つ。待つ時間が短いときは、19:00までに5~6回面会できる。

しかし、待ち時間が長いときは4回程度しか面会できない。

面会の回数が少ない。とかよりも、この頃の私は「ちょっとお待ち下さい」と、言われるのが不安で、不安でしかたなかった。

数日前まで私はドアの向こう側の「ちょっとお待ち下さい」と言う立場であった。

でも、今はドアのこっち側…待たす理由を家族に伝えないことが、待たされる家族にとって、こんなにも不安なことなんや。と思った。

「身体を拭いていますのでお待ち下さい」とか、「レントゲン撮っていますのでお待ち下さい」とか…理由を伝えてもらえると不安は少ない。

「処置していますのでお待ち下さい」と言われると「何の処置?!」「もしかして状態が悪い!?機械の調子が悪い!?緊急の処置!?血圧が下がった!?呼吸が弱い!?」悪いことが起こっているのか!?考えすぎて動悸がしてくる。

待ち時間が長ければ、長いほど不安は募り、過呼吸になりそうになる。

そして、「ちょっと、お待ち下さい」と言われるのが恐怖でインターホンを押すのが毎回怖くて、怖くて手が震えた。

この日は「お待ち下さい」と言われて、20分以上中待合で待っていた。

他の家族は中に通される。足音が聞こえると「呼ばれるかな?」と長女と期待してドアが開くのを待つ。

でも、呼ばれるのは私達ではない。

怖くて聞けない私の代わりに長女が聞く。「まだですか?処置って何の処置ですか?」対応した看護師は言葉を濁して「あ~。あの…処置していますので。処置が終わったらお声かけしますので。」と、言葉を濁した。

もう、心臓がバクバク!手も震える。「何!?何!?何の処置なん!?こんなに時間がかかる処置って何!?」そして、更に15分以上待つ。また、長女が聞く。

「処置って何の処置ですか?!」

また、その看護師は「えっと…先生が処置していますので。あ、あの…先生の処置が終わったらお声かけします!」と、困った感じで答え、逃げるように立ち去る。

さらに不安!!「先生が処置って!?やっぱり悪い事!?なんで、言うてくれんの!?言えれん処置!?」もう、倒れそう…息が苦しい…

そしてやっと面会できたのは、「お待ちください」と言われてから1時間程経過していた。何の処置でそんなに待ったのか?今は覚えていない。

とにかく、顔を見るまで不安でたまらなくて、いつも通りの機械だらけの様子と、いつも通りのパンパンの顔を見たら安心して、違った意味で過呼吸になりそうになった。

長女はそんな私の様子を見て「こんなに待たせるなら、何の処置をしているのか教えてほしい。待っている間不安でたまらない。母は、父が急変して、心停止の電話を受けて、今でも普通の状態ではない。配慮して欲しい」と看護師に言う。


長女はパパのDNAが強い。すぐに怒の力に変える天才だ。私を思う気持ちと、自分も不安であった気持ちを、すぐに怒の力に変えて復活する。(笑)


自分も辛かったのにね。ありがとう。

でも、私の不安はずっと続き、面会時間が終わっても「このまま、駐車場で朝までおりたい」と思っていた。帰宅するのが怖かった。少しでも状態が変わって連絡が入った時に、すぐに走って行けるように病院の敷地内で待機しておきたかった。でも、そんなことはできない。


夜、Y子さんが自宅へ来てくれる。長女は、Y子さんにも今日の様子を話している。もちろん、怒の力MAXで…

みんなが「大丈夫よ!」と私に言うけど、不安は解消しない。私は、Y子さんが一緒にいてくれる間に入浴する。

それは、Y子さんが居る間に入らないと、朝まで入浴できない気がしたからだ。入浴も終わり、何とかベッドに横になるが、私の不安はここからしばらく続く。「また、急変の電話がなったら…」ほんの数日前の出来事。過去の事と認識するにはまだまだ時間がかかる。

「大丈夫!大丈夫!」そう言い聞かせながら目をつむった。前病院から退院証明書、請求書が郵送で届いていた。


<血液検査結果>

CRP3.93→2.28 (正常値:0.2以下) トロポニンⅠ4821.7→5475.4(正常値:26.2以下)

CKーMB12→5 (正常値:6以下) CK1783→664 (正常値:45~226) 

AST60→38 (正常値:9~37) ALT15→10 (正常値:3~49) 

クレアチニン4.64→5.16(正常値:0.5~1.2)

血色素量8.9→8.9 (正常値:13.5~17.6)血小板数7.9→10.0 (正常値:13.1~36.9)

*トロポニンも順調に減少しつつ、ついに!CK-MBが正常値になる!

 腎機能は悪化。血色素量が減少していくのは止まったのか!?血小板数は増量している。

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