ICU①の印象深い事
何日目だったか覚えていないけど…
比較的早い段階でラジオをつけてくれていた!
ICUに面会に入ると、髭男の「Pretender」が流れていた。
この曲は、病気で倒れる前に、パパが家を出るときに私達が「行ってらっしゃい!」って言うと、
「グッパイ!」と「Pretender」の歌詞のように言っていた。
私と娘達は「そこしか知らんのやろ!?(笑)」と、突っ込んでいた。
そんな思い出がある曲が流れて、長女と二人で声を抑えてICUで泣いた。
そして「パパ!グッパイしたらいかんけんね!」と声をかける。
今でもこの曲を聴くと、玄関を出る元気な頃のパパと、ICUで機械に繋がれているパパの両方を思い出して泣けてくる。
現在、車内のラジオでこの曲がかかると「パパ!この曲ICUで流れよって、まぁちゃんは号泣したんよ!」
と話す。その話を聞いてパパも号泣している。
もう一つ、ICU1の頃の事で覚えているのは、遠くに行くのが怖かった事。
遠くと言っても、距離だけの事ではなく、家から病院と反対方向に行くのが怖かった。
次女を学校に送って行ったり、長女を職場に送っていったりするのも怖かった。
朝の通勤ラッシュで、「今、急変の電話が鳴ったらどうしよう…」
そう思い出すと、怖くて怖くて動悸が止まらない。過呼吸にならないように深呼吸をしながら運転した。
長女のバイクは、パパの事で休みをもらっている間に、白煙をはきながら暴走族のようなマフラー音がなるようになって、今にも止まりそうになっていた。急遽新しいバイクを購入したが、納車までに時間がかかった。
その間、長女と次女を乗せて送っていた。
徐々に回復していたのにも関わらず、とにかく病院から離れる事が怖かった。
今、落ち着いて思うのは、急変の電話のインパクトは凄い。って事。
救命できても、こんなに引きずるものなんや…って感じた。
後は…
自分も看護師だけど、大学病院のICUって凄いな。って事。
あれだけの機械の管理と、あれだけの重症患者の看護。
1:1と言えど、ほんとに頭の下がる気持ちでいっぱいであった。
私も、自分の言動を考えさせられる事がたくさんあった。
そして、患者家族の不安や、恐怖、辛さがよくわかった。
医師や看護師の言動に一喜一憂したことで、家族に与える影響の大きさもよくわかった。
いろんな意味で感謝しかない。
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