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急変から37日目~一般病棟⑥~

急変から37日目~一般病棟⑥~

3月2日(月)


A医師と担当医師からIC。

「発熱があり検査した。CTの所見では肺炎なし。昨日、血液培養提出している。抗生剤治療で経過観察予定。このまま解熱しなくて、炎症が続いた場合は菌血症が心配」と。

また、新しい心配発生!!「敗血症」

*敗血症とは…細菌や毒素が血中に侵入して、全身に回り、臓器障害を引き起こす。

 増悪すると「敗血症ショック」になり、死に至る。

私の経験上、敗血症になって「治って元気になった!」という人はあまり知らない。

高齢の患者さんを看てきたので、免疫も落ちておいる人が多い。という事もあるが、今のパパも高齢の人を変わらないと思っている。

「このまま炎症が治まらなければ、敗血症になって、今度は助からない…」

一瞬、そんな不安もよぎった。おまけに、面会制限で顔を見るのも短時間しかない。

そんな不安もありつつ、病室に入る。


パパは「面会できんなったけど、1日何しよるん?」って聞くと、「ボーッとしとる」と答える。

新型コロナウイルスの話をすると、「マスクよーにして気をつけよ!」と、言ってくれる。

「パパが気をつけよ!」と笑って言う。

そして、「寂しい」と…

相変わらず「暑い」と言って、Tシャツを脱いでいる。たぶん、繰り返して脱いでいる。

モニターの電極も外してしまうので、背部に装着されている。

声の大きさは少し大きくなった。


医師からのICで心配になり、面会できない辛さと、どうにもできない苛立ちの中、平常心を装って面会していた。

そんな時に夕食が運ばれてくる。

今までなら食事介助をしてから帰っていたが、面会時間に制限があったので、看護師が介助をしているのを見ながら帰り支度をしていた。

そして、あまりにも酷いのでぶち切れた!

スプーンを手に持たすこともせず、「はい!」と口に食事を入れる。

そして、咀嚼の途中で嚥下していないのに、次の食事を口に入れる。

まぁまぁ無理矢理!!

「えっ!何なん!?その介助!!!」と、思った瞬間に、また次の食事を入れる。

咄嗟に言葉が出た。

「ちょっと待って!!まだ口の中に入っとるやろ!?咀嚼もしよる途中やのに、飲み込んでないのに次の物を口に入れるん!?そんな介助しよったら誤嚥するやろ!食べる気もせんなるやろ!いっつも、そんな食べさせ方なん!?」

とにかく、怒った!ぶち切れた!

夜勤帯で人数が少ないのもわかる。

完全に嚥下していなくても「まぁ大丈夫か!」って次の食べ物を入れてしまう事もあるでしょう。

私がぶち切れたのは、家族がその場にいるのにそんな食事介助をしていること!それも、家族は看護師よ。

ICU②でも感じた事やけど、その行為が「まずい事」と思っていないのが問題。

家族の前で平気でできる事が問題。

面会時間もなくなって、ケアもできなくなったのに、私のいない間はもっと酷いことなのではないか!?

と、心配になる。

私に言われた看護師は、ちょっとびっくりしていたが、その後は嚥下を確認してから次の食べ物を口に入れて介助していた。


新型コロナウイルスで、そのような対応になっているのか?それは正直わからない。

どんなに忙しくても、窒息や誤嚥に繋がるような事はしないと思いたいし、何より、家族の前ではしないと思う。

私なりのアセスメントで「いつもこの介助なんだ」と思った。

大学病院では、救命できたらそれで良い。って感じなのかもしれない。

でも、許せない!ちゃんと、できないなら面会制限なんてしないでほしい。

悔しくて、辛くて、帰りの車内でまた泣く。

まだまだ寒い3月。自転車じゃなくて良かった。涙も凍るところやったわ。




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