好酸球性心筋炎でした 劇症型心筋炎発症から60日目~一般病棟㉙~
3月25日(水)
13:38パパから電話(1分30秒)
「まぁちゃん、来てやー。ゴミがあるんよ」
どんな用事でも、自分で携帯を取り、私に電話をかけてくる。という行動が良くなってきている気がしたし、普通に嬉しかった。
今日はIMPELLAを挿入してくれたA医師からICがあった。
内容は…
「心臓の機能は8割戻った」心臓の状態だけで言うと、この程度まで良くなったら、外来で問題ないらしい。
外来受診予約は1年後ぐらい。この説明で、「転院可能」と、念を押されているのがわかる。
そして、また「救命できたのが奇跡!」と、話す。
前病院からの連絡が、空港に降りた時間であった事や、転院してきたのがギリギリのタイミングで、血液検査結果もあんなに悪かったのに、IMPELLA、ECMO、パルス療法などで、ここまで心臓が復活したこと。
今日は、新しい奇跡の事も話される。
病理検査の結果を見ても奇跡の生還らしい。
パパの劇症型心筋炎の原因菌は、好酸球菌であったと。その病理検査の結果を見せてもらい説明を受ける。
好酸球菌が、採取した心筋のほとんどに存在していた。
それは、重症患者を受け入れている大学病院でも珍しいくらいで
「失礼ですけど、この患者さんはご存命ですか?」
と、病理検査を行った人からA医師に電話で問い合わせがあったらしい。
私は、ずっと聞きたかった事がある。
それは、低体温療法のこと。
脳にダメージがあると疑った時に低体温療法を行う事で症状が随分改善する。と調べていた。
もし、呼吸器離脱して、麻酔をきった時に、すぐに行っていれば…
そう、ずっと思っていた。
「でも、もしかしたら、この大学病院では低体温療法を行っていないのかもしれない」
そんな事を考えたら、
「心停止がくる前に、麻酔をかけて補助循環装置に繋げば脳にダメージが残らなかったかもしれない」
と思ったりもしていた。
明日転院も決まっているし、聞けるのは今しかない!そう思って聞いてみた。
「先生、ここでは低体温療法は行っていないのですか?」
A医師の答えは、「低体温療法は、必要時には行っています」と。
そして、続いてA医師は言う。
「脳に異常はないと思っていた。不整脈時なのか、補助循環を繋ぐまでの間か、この病院でなったか、前の病院でなっていたのか。それはわからない」と。
やっぱり、麻酔からの覚醒が悪いときに、もっと言っておけば良かった…
A医師は、空気を変えようとしたんでしょうね。
私が来院するまでの事を話し出す。
心エコーの時に「奥さんを呼んでくれと言われてて、昼から来るって言ってましたよ。って言ったんですけど、すぐに呼んでくれって言ってましたよ。愛されてますね〜。転院して、家族さんともっと面会できたら、もうちょっと違いますよ。本人さんに、良かったですね。って言うたら、気ィ使うって言うてました。」
と、笑顔で言われる。
私は「そうですか」と一応笑顔で返したつもりだが、多分、目は笑ってなかったと思う。
明日は久しぶりにみんなにパパを会わせる事ができる!
気持ち切り替えてがんばろっ!
----------------------------------------------------------------------
CSサロンVENUS
〒791-0245
愛媛県松山市南梅本町62-8
電話番号 : 090-6887-6857
----------------------------------------------------------------------