面談なんか大嫌いだ! 劇症型心筋炎発症87日目~血管外科㉗~
2020年4月21日
医師の説明やスタッフとの面談は大嫌いだ。
嬉しい事や楽しい事なんか一つも言われない。
予想通り、聞きたくない事をたくさん聞いた。
「CTの結果、大脳基底核広範囲に低酸素脳症による所見あり。腕の筋肉の硬直等の症状が出てくるところであるが、今診察した限りでは症状は出ていない。足は尖足で上手く歩行できていない。装具を装着して歩行訓練をいていく。今は、高次脳機能障害というより、意識障害。ぼんやりして、意識がはっきりしていない。傾眠傾向の時間がある。この意識障害がどこまで覚めるかはわからない。蘇生後、目を覚さない、呼吸ができない人もいる。意識障害が良くなっても、高次脳機能障害はある。100%元どおりにはならない。9月17日まで回復期リハビリできる。」
ざっくりこんな感じで説明がある。
回復期での目標、ゴールを聞かれる。
私は、間髪入れずに
「社会復帰です!」そう答えた。
一番わかりやすいと思ったから。
そして、私の方からは、安定剤、睡眠薬について、ドーパミンとの関係を話す。
安定剤を中止するのも、離脱症状と闘うのも大変であったが、ここまでこれた。
それを無駄にしたくはないので、どうしても安定剤を投与するときには、必ず連絡を入れて欲しい旨を伝える。
抑制についても、興奮を増強する事を説明。
睡眠は現状で良いので、薬を使ったり、抑制で抑えたりしないでほしい。できれば、眠らなくても良いので、対応に困れば車椅子に乗せて、自由にさせておいて見守りで経過を見てほしい。
看護師、MSWと話す。
「車の運転、社会復帰を来年までの目標。脳の障害はない。と思っていた。
CCUでの心停止であり、最悪に備えて対応してくれていたこと。医師も脳に障害が残るとは思っていなかった。」説明をする。
MSWから家での役割を聞かれる。
改めて聞かれると思いつかない。余計なことまでべらべら喋ってしまった(笑)
パパ、ごめん!
私は、「何もないです!1月から家にいないけど、困ることはない。犬も猫も飼っているけど、犬の散歩に行くわけでもなく、休みの日にみんなで散歩に行く時に一緒に行く程度。猫の餌をやるわけでもなく、ましてやトイレの掃除をするわけでもない。どっちもすごく可愛がっているけど、役割で何かをしてることはない。家のトイレとお風呂の掃除はよくしてたけど、パパだけがしていたわけではないので、他の家族も出来ることなので、これも全然困っていない。」
そう言いながら、何もしないパパに長女が聞いていた事を思い出していた。
「パパは、この家で、何か担当がある?お母さんの手伝いとか何かせんの?」
「お父さんの担当は、みんなを笑わす事!お母さんを笑わす事でかまんの!」
「何なん!それ!?そんなん担当やないわい!」
パパ、今は唯一の役割「みんなを笑かす事」もできてないよ。
今は、ほんとにその役割だけで良いけん、元に戻ってほしい。
多重診療、継続4ヶ月目の説明がある。理解はできなかったが、とにかく入院やリハビリに期限があるってことかな。
面談が終わって病室に戻ると、TVの位置を変えてくれていた。
「帰るね」
「いつ戻ってくる?」
「しばらく来れんのよ。コロナの事で面会できんのよ。」
「ほうなん」
「頑張ってリハビリするんよ。寂しくなったら電話しておいで。」
「わかった」
たぶんわかってない。また、数時間後に私が来ると思っている。
「トイレ」我慢してたのか、訴える。
身障者トイレで排泄。
その後、廊下で手を振って帰る。
あー。寂しい。
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