看護師復活！

2024/12/01

 

聴診器のエピソード

 

私にとって、この写真の聴診器には忘れられない思い出があります。

今から約14年前、私は看護師国家試験に挑みました。

そして、合格発表の日の夜。

主人と娘達からのサプライズの合格祝いの聴診器です。

 

当時、合格したらリットマンの聴診器を買ってくれる。と、主人が約束してくれていたのです。

14:00に発表があり、合格を確認した私は

「リットマン買うてね～(笑)　パパの小遣いで買うてよ！」

と、悪態をついていました。

 

夜になって夕食準備中に、宅急便が届きました。

急いで長女が玄関へ行き宅急便を受け取りに外へ出ました。

寒空の中外に出て、玄関の中で受け取れば良いのに…と思いつつ、夕食の準備をしていました。

荷物は、パパがネットで頼んだ物として、2人で小芝居をしていたのを覚えています。

宅急便の配達員の方には、

長女が「しー。お母さんに内緒の合格祝いプレゼントなんよ。」と伝えたそうです。

配達員の方はにっこり笑顔で「わかった。よかったね。おめでとう！」

と、静かに届けてくれました。

 

そして、夕食準備が終わり、食卓についたタイミングで

「お母さん。おめでとう！」

と渡してもらったのが、この聴診器です。

通信制の看護学校に2年間。仕事と家事と育児（当時長女は中1～中2、次女は年長～小1）と学校。

忙しくて、充実した日々を走馬灯のように思い出し、一緒になって協力してくれた家族からの「おめでとう！」が何より嬉しくて、涙腺崩壊でした。

 

主人が病気になり、もう二度と看護師として働くことはない。と思っていたけど、今は看護師として復活しております。

この聴診器が、また看護師としての私を導いてくれたのかもしれませんね。

主人が、娘達が、「また、看護師に！」と思ってくれていたのだと思います。

ありがとう。