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急変から51日目~一般病棟⑳~

急変から51日目~一般病棟⑳~

3月16日(月)


今日は、神経内科の診察予定で、午前中に病院に向かう。

いつもより、長く面会できる!

数日前に撮ったMRIの検査結果のICがある。

神経内科IC

10:30「脳のダメージは、大脳基底核だけで広がっていない」

大脳基底核にダメージがあると、どのような症状があるのか?と、質問する。

「喋るのも、動くのも、全ての事緩慢にならる。パーキンソン病と同じような症状。と、思ってもらったらわかりやすい。

ダメージは、基底核全部ではなくまだらにある。今後の回復は、周囲の脳がどこまでカバーできるかによる」と。


パーキンソン病は、脳内のドーパミンが不足することにより、大脳基底核の神経活動に異常が生じて発症するので、ダメージがある脳領域が同じなので、そういう事になる。

内服治療で、パーキンソン病の治療薬を投与して、効果が見られる人もいるが、全く効果がない人もいる。

脳は、画像診断だけで、このぐらいのダメージだったら、症状はこのくらい。とか、ここまでしか治らない。とかは言えない。

ダメージが大きい画像の人でも、この程度の症状なの!?と、思う人もいるし、逆に、この画像で、そんなになる?!っていう人もいるらしい。

そして、脳の経過はゆっくり。年単位で考える必要がある。

と、説明を受ける。

ショックと言えば、ショックだけど…

脳の可能性は無限大で、これからの期待も持てる。

不思議と絶望感は少なかった。

それよりも、ICを受けながら、「やっぱり、鼠蹊部の治療をちゃんとして、心配のない状態でリハビリをしっかり行った方が良いのではないか?」と思う気持ちが大きくなった。

回復期リハビリテーションが受けれなくても、そうした方が良いのではないか?と考えていた。

思い切って、神経内科医に聞いてみる。

「先生が家族だったら、自分だったらどうしますか?脳の回復を考えて、このまま回復期病院へ転院するか?それとも、鼠蹊部の状態を治療してリハビリするか?」

神経内科医は、「僕やったら、足を治しますね!」と。

背中を押された。

決めた!

やっぱり、回復期病院は見送って、鼠蹊部の治療をして、血管も心配ないようにする!

MSWと、担当医師に話す。


ずっと、連れて行きたかった散髪の許可を取る。

早速、車椅子に移乗して1階の散髪に連れて行く。

また、ここが不親切…

院内にある床屋なので、介助が必要な人でも対応してくれるのかと思いきや…全く。

「シャンプー台の椅子に座れる?」から始まり、座れない事を伝えると「それは、どうしよかね~」と冷たい態度。

実際に髪を切ってくれるおじさんが、「シャンプーなしでかまんよ」と言ってくれる。

でも、髪を切る椅子に移乗するのも手伝ってはくれない。

何とか、私一人で移乗する。なかなかハードやった。

角刈りっぽくしかできないらしい。

元気だった頃の髪型とは全然違うけど、とりあえずさっぱりした。


眠剤増やして傾眠傾向。昨夜は寝てないらしい。

面会の後、占い師の藤田さんのところに行く。

自分の判断が正しかったのか!?ちょっと不安はある。

答えを出した後やけど、現状の報告と元気をもらいに行っていた。

ちょうどその時、大学病院の循環器医師から電話があり、用件は回復期病院を断る確認。

あんまりしない事なのかもしれない。でも、私の決断は絶対間違ってない!!

そう信じてはっきり断る。

医師の反応は、別に悪くなかった。違う病院への紹介状を快く書いてくれると。

そして、またまた、電話が鳴る。17:30パパから電話!

「パパから電話!」思わず声に出る。

「もしもし!どしたん?」

パパは「まぁちゃん、早よ来てや。」と。

今、藤田さんの所にいる事や、面会ができないこと等伝えていると、藤田さんが

「代わってください!」と。

「もしもし、大変でしたね。でも、よくなるから!」

と、話してくれてた途中で、パパは電話を切る(笑)

一緒に行っていたY子さんは「あたしにも代わって欲しかった~」と(笑)

みんな、ありがとう。








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