急変から56日目～一般病棟㉕～

3月21日（土）

 

今日は、面会中ずっとイライラしている。　

「暑い」と言い、ズボン脱いだりはいたり…　

トイレは面会中に2回行く。　

足浴をして気分転換する。

足浴は、処置シートを両下肢の下に敷き、ボディシャンプーを使ってゴシゴシ！

やっぱり、このくらい洗うと気持ち良い。

洗浄が少なくすむように、泡を拭き取り、シャワーボトルで流す。

ついでに、　仙骨部褥瘡、右踵の状態をチェック(笑)

経過は良好。このまま治癒できる感じ。　　

心電図モニターは、ほとんどつけてない。

電極から出ているコードがあつかましいみたいで、引っ張って外してしまう。

必要な事。って理解ができていない証拠…と、思うと、ちょっと辛い。

 

明徳義塾野球部のみんなからの寄せ書きを見せると涙ぐむ。

「なんで？」と聞くと「辛い」と。　

「頑張って元気にならんといかん！」ってやる気になってくれるかと思って見せるが、効果は逆みたい。

みんなの思ってくれる気持ちが嬉しいのと、今の自分が情けない。のと、どちらが強いかと言うと、自分の現状が情けない方が強いみたい。

 

今日は会話の中で、言葉が出てこず、二人でクイズみたいに会話した。

「あれよ…子供らが乗りよった…」と身振り手振りで教えてくれる(笑)

言いたいことは、「キックスケーター」やった。

私は見事正解を当てた！

その先の会話は意味不明であったが、「キックスケーター」と言う言葉が出てきた事に二人で喜んだ(笑）

「やっぱり、まぁちゃんやな～」と笑顔。

そして、帰りに身体拘束同意書のサインを依頼される。

ここの病院でこのサインをするのは最後。と思って静かにサインする。

 

帰宅後、18:28パパから電話ある（53秒）

「まぁちゃん爪楊枝もってきてやー。今日はもう来んのんかいねー？明日昼から？とおいなー」

と。

どんな用事でも、現状が理解できていない状態でも、電話がかかるのは嬉しい。