20日　劇症型心筋炎発症86日目～血管外科㉓～

2020年4月20日

 

今日は朝から、明日転院すること。そしたら、誰もいない事。自分でやらんといかん事。を説明する。

「うそー。何でまぁちゃんは一緒に行かんの？大丈夫かなー。嫌やなー。怖いなー。」と。

なかなか受け入れできない様子。

最後には「頑張る」とは言ったが、心配だ。

 

朝食は食パン。またトースターで焼いて渡す。

マーガリンを2枚に塗って、1枚「食べ」と、私にくれる。

昨日買ったヨーグルトを2人で食べた。

 

いよいよ明日転院。

この付き添い生活が終了する。

なにより不安は、転院したら一切会えない事。

様子もわからなければ、何かケアをできることもない。

毎日の清拭、足浴、シャンプーはもちろん、たくさんの中の1人になる。

私も看護師。夜勤では60名を看護師2人、介護士2人でお世話していた。

日中の忙しさも何となくわかる…

大丈夫かな…

 

私の中の勝手な回復期リハビリテーション病院での過ごし方は、日中はPT・OT・STのリハビリを目一杯行って、リハビリのない時間は、私が車椅子で散歩に連れ出し、病院周辺を散歩したり、売店に行ったり。

もちろん、訓練も見学させてもらって、病室でもできる訓練を指導してもらう。

回復期のPT・OT・STやけんね！ポイントをしっかり聞いて、在宅に帰っても継続できるように、入院中に教えてもらう！

大学病院と同じように、面会時間は最初から最後まで、ずーっと一緒にいる。

でも、重症度が違っているので、できる事は多くなっているはず！

ケアというよりは、楽しみや希望に繋がることができる。

娘達も面会して、休日には院内のロビーで、お茶でも飲んで、少しずつユニークなパパが戻ってくる。

みたいな感じであった。

 

でも、一つもできない。

顔さえ見ることもできない。

励ますことも、尻を叩いて応援することもできない。

 

やっぱり、新型コロナウイルスは憎い。

この過剰な感染対策もどうにかならないのかな。

だって、病院のスタッフも買い物にも行くでしょう。

スタッフの家族も仕事にも行くし、学校、保育園も行っているでしょう。

 

私も、買い物ぐらいしか行かない。ほとんどが家と病院の往復なのに。

病院スタッフと感染リスクは同じだと思う。

仕事をしていない分、私の方が疲れていないので、免疫力は高いんじゃない？！とか思ってしまう。

 

私は、モヤモヤ考えているが、パパは、TVのリモコンを耳にあて、電話している。

心臓が止まるあの日まで、仕事の電話が、気が狂いそうな程かかってきていたね。

休みの日も会社の携帯を持ち歩いて、かかってくる電話の対応をしていた。

そして、「休みって言うとるのに！」と、イライラしていた。

「もう、取らんかったらえーのに」って私が言うと

「そうもいかん！」と。

正直、私はすごく不愉快だった。

休日の家族の時間なのに、おかまいなしにかかってくる仕事の電話が大嫌いだった。

だから、2人で行った北海道旅行の時は、パパが部下に会社の携帯を預けて旅行に行ったことが凄く嬉しかった。

また、2人で旅行行きたいな。

 

今日はY子さんが夜勤明けで迎えに来てくれた。

いつもありがとう。