第113回看護師国家試験がありましたね！

2024年2月11日。第113回看護師国家試験がありました。

受験生の皆様、お疲れ様でした。

 

やりきって、スッキリした方もいらっしゃれば、ちょっと不安でドキドキしている方もいらっしゃると思います。

とりあえず、今は、皆様お疲れ様でした！！と、お声をかけさせていただきます。

 

年が明けると医療者の国家試験ラッシュが始まりました。

医師、看護師、助産師、保健師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床工学技士、薬剤師、介護福祉士、…

高い志で努力されて、目指して、つかみ取る資格です。

そして、その道に進むべき人だから国家試験に合格できるのです。

 

どうか、皆様、国家試験に合格しても忘れないで頂きたい事があります。

皆様は、生命と向き合うプロになるということです。

疾病と向き合うのではなく、疾病を抱えた生命ある人と向き合うプロになるということです。

 

急性期では、生命を維持、救うことができればそれで良いと思っていませんか？

回復期では、保険点数の高い間だけマニュアルに沿って、この程度できたら良いと思っていませんか？

慢性期では、残存機能という便利な言葉を使って諦め、希望という言葉を消してしまっていませんか？

 

急性期でも、回復期でも、慢性期でも、在宅でも、生命と向き合うということは、その方の可能性や希望をあなたが決めて消してしまうことではありません。

可能性や、希望はその方が決めることです。

皆様が向き合う生命は、一つ一つ大切な生命です。

どうでも良い生命なんてありません。

 

これから出会うたくさんの生命は、皆様と出会うまでにたくさんのドラマがあり、誰かの大切な存在です。

そのドラマを全部知ることは不可能ですが、ただ「誰かにとっては大切な存在」であるということは常に心に持っていて欲しいです。

 

父であり、母であり、祖父祖母、兄弟、子供。親子以上の叔父叔母かも知れません。

カルテの情報では、単身孤独の方でも、そうなるまでに関わった人は必ずいらっしゃいます。

その方より一足先に逝かれただけかもしれません。もしかしたら、犬や猫かも知れません。

カルテには記載しない同僚かも知れません。

人間は、生まれてから寿命がつきるまで、誰とも関わらない人は一人もいません。

善悪はありますが、心のない人も一人もいません。

全ての生命には、ご両親がいらっしゃいます。そして必ず、ご先祖様がいらっしゃいます。

ご両親に愛されていないと思っていても、その上の、先に逝かれた祖父母に愛されていたかも知れません。

そうやって、必ず「誰かの大切な人」なんです。

 

知識だけで得た技術では、心は伝わりません。

心は、知識に技術の応用力、より良い発想をプラスしてくれます。

心のない技術は、効果を半減するばかりでなく、お互いの心身に不利益を生じます。

心のこもった医療は、未熟な経験をカバーしてくれます。

「重い！」と、感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、そもそも、そういう世界であるべきなのです。

私は、それが生命を預かる、その後の人生を任される医療者だと思っています。

各分野で、自分達の領域から次の領域に、自信を持って、ちゃんとバトンを渡せるような医療者になってほしいとお願いしたいです。

 

そして、国家試験を受験した皆様、あなたも「誰かにとって大切な人」です。

これから、心が折れること、身体の不調のメッセージに気づかない程に過酷な事もあるかと思います。

「誰かにとって大切な人」に、心のある関わりをするには、自分も「誰かにとって大切な人」である。と言う事をわかっていないとできることではありません。

自分を大切にしながら、患者様を大切にしてくださいね！

 

新型コロナウイルスの感染対策で、医療現場は心のない現場に拍車をかけてしまっています。

心のない現場になってきている事に気づいていない医療者がほとんどです。

皆様が、温かい風を吹き込んでください。

勝手に期待しております(笑)

 

心身のエネルギー注入は、お近くのCS60をお試しして下さい！(笑)

全国で、熱い心の医療者を、CS60FL(CS60フェローシップ)がお待ちしております！！